ナポレオン・ヒルやジョセフ・マーフィーに代表されるアメリカ型の成功哲学の問題点は、
彼らの哲学が「心が強い人」のために発せられたものだと私は感じています。
決して私は、成功哲学を否定しているのではありません。
ただ、自分に合わないのに、それらを鵜呑みにして、
しっくり感じていない人がどうすればいいかを、考えていきたいと思っています。
プラス思考とマイナス思考の話を考えていきましょう。
これらのことを伝える時に私はいつも「ドライバーとねじ」の話をします。
ドライバーの代表的なモノに、プラスドライバーとマイナスドライバーがありますよね。
実体験でもあると思いますが、プラスドライバーを100%の力で回すと、
ねじ山がつぶれてしまうことがよくあります。
またマイナスドライバーは、ねじを回すだけに使われるのではなく、
てこの原理を用いてなにかを外したりすることができます。
実際に、自動車の整備士などは、マイナスドライバーを好んで使われるんです。
また、プラスのねじは回転させるときに、安定しやすいので
作業の効率がアップするということで重宝がられます。
また、マイナスのねじはマイナスドライバーがなくても、
コインなどでドライバーを代用できますよね。
こう考えると、マイナスもプラスも使い方次第だとは思いませんか?
どちらがいいか、ではなく、どちらも必要だし、どちらも使い方次第なんだと。
それをむりやりプラス思考にしてしまい、力みすぎてはねじ山をつぶしてしまっては、
なんのためにねじを回すのか分からなくなります。
このように、私たちが生きていく上で、
白か黒かという二元論的な考え方は役に立たないと言うことです。
白か黒かと問われれば、白も黒も必要なんだと。
白と黒の間には、無数の色が存在します。
その無数の色こそ、私たちの心の動きを表しており、それらを一色だけで塗りつぶすこと自体が、ナンセンスと言えるでしょう。
人生を生きていく上において、大事なことは、調和を取るということです。自分を支配するのではなく、自分の性質(ネイチャー)に合わせてうちなる調和を計っていくことなのです。
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松本 賢一 プロフィール 1970年、兵庫県生まれ。 |
従来の「心が強い人のための成功哲学」に疑問を抱き、新しい切り口として、実践的で日常に役立つセルフコミュニケーションの技法を紹介。物事を頭だけで理解するのではなく、ハートで捉える“Don’t think! Feel! ワークショップ”が好評。 社長業を通じて学んだ現実的なリアリティの部分と、 |
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