幻想を打ち砕け
カントはその著書、「純粋理性批判」でこう述べています。
「二律背反とは、理性で考えたときに起こる現象である」と。
つまり、宇宙や豊かさなどは、人間の理性の範疇をとっくに超えており、
それ以上の、想像以上のものが僕たちに常に与えられていることを気づいていけば、
本当にこの世界は、豊かで素晴らしく、美しいものだと実感できます。
世界中には戦争や貧困や飢えがありますが、この世が豊かであるなら、
なぜそのような問題がずっとあるのかを考えてみたことがあります。
ある記事で、世界中で採れる食物を全部足すと、
全人類を養える上に、食物は余ってしまうというのを見ました。
ただ、人間が学ばなければならないのは、その分配方法なんだと。
そう。この世界は、すべての生きとし生けるものを
生きながらえさせるだけの愛と慈悲に満ちあふれています。
それでも、戦争や貧困や飢えがなくならないのは、
人間が持っている「恐れ」から起きる経済的な搾取や略奪が
世界中に不公平を生み出しているのです。
もちろん、戦争の中で宗教的なイデオロギーの違いで起きているものもありますが、
それとて、本来、恐れるものは何もない。
誰からも奪われないし、誰かから奪い取る必要もない。
それだけ世界は豊かなのに、人間が幻想として持っている「恐れ」が
富めるものとそうでないものとを分け隔てています。
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